ふと鏡をみたときに白髪を見つけて、ショックを受けた経験はありませんか。
白髪は早ければ10代~20代で生え始め、30代以降になると急激に目立ってくることがあります。白髪があると実年齢よりも老けて見えるため、早めにケアをしたいですよね。
誰もが抱える白髪の悩みですが、予防法はあるのでしょうか。
どうして白髪が生えるの?
髪が黒く保たれているのはメラニン色素の影響です。髪は元から黒いのではなく、髪が作られ成長していく過程で色素細胞からメラニン色素を取り込むことによって、黒い髪が生えてきます。
ところが、色素細胞の働きが低下しメラニン色素が作られなくなってしまうと、髪に色素が与えられなくなり、白髪が生えるようになります。
白髪の原因は主に2種類あり、メラニン色素を作り出す色素細胞が残っているものの何らかの原因で色素合成が止まってしまったタイプと、色素細胞そのものが減少もしくはなくなってしまったタイプとに分かれます。
白髪の予防法 理由別5選
①食生活
髪は生命維持にとって優先度が低いため、栄養が不足している状態では健康な髪の毛が生成されにくくなります。白髪予防のためには偏った食生活を改め、バランスの取れた食事を心がけましょう。
健康な髪を維持するためには「たんぱく質」「ミネラル」「ビタミン」を過不足なく摂取する必要があります。たんぱく質は肉・魚・乳製品・大豆製品に多く含まれています。豆乳は女性ホルモンに似た働きを持つイソフラボンが豊富に含まれていて、白髪予防に効果があるとされています。
海藻には、たんぱく質の吸収を助けるミネラル分である亜鉛や、髪の色素を作り出すメラノサイトを活性化させるヨードが含まれています。
ビタミンはビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEを積極的に摂取することにより、白髪予防につながると考えられています。レバー、豚肉、大豆、キノコ類、柑橘類、魚介類、ナッツ類、緑黄色野菜などをバランスよく摂取しましょう。
②ストレス
ストレスは血管を収縮させ、血行不良を起こします。そうすると髪に十分な栄養がいきわたらなくなり、白髪が生えやすくなってしまいます。
ストレスは美容全般の敵ですが、髪のためにも日ごろから上手に解消するようにしましょう。
ヘッドスパや頭皮マッサージにはリラックス効果と頭皮の血行をよくする効果が期待できます。イライラしたときこそ髪を労わってあげましょう。
③生活習慣
頭頂部や髪の分け目などに白髪が目立つ人は、ヘアスタイルなど日ごろの習慣が影響を及ぼしているかもしれません。
頭頂部や髪の分け目は紫外線の影響などの負担が集中しやすい場所です。こうした部分に白髪が目立つ場合は、帽子をかぶるなどの紫外線対策を取り入れたり、分け目を定期的に変えたりしましょう。
また、夜更かしや睡眠不足が続くと成長ホルモンが十分に分泌されず、抜け毛や白髪をもたらします。なるべく早く寝て、睡眠時間を確保しましょう。
④加齢
白髪の最大の原因は、加齢によってメラニン色素が作られなくなってしまうことです。
加齢による白髪は誰もが避けて通ることができませんが、髪が老化するスピードを遅くすることで、白髪を予防する方法があります。
規則正しい生活習慣や食生活を取り入れていきましょう。
⑤遺伝
両親が若い時から白髪が生えやすかった人は、メラニン色素が作られにくい遺伝子が遺伝することで、若くして白髪になりやすいと言われています。
また、両親から白髪になりやすい食生活や生活習慣などの影響を受けることにより、白髪が生えやすい状態が整ってしまうこともあるようです。
ただし、遺伝だからといって若くして必ず白髪になるというわけではありません。正しい生活習慣やストレスの軽減をはかり、白髪を予防していきましょう。
まとめ
白髪は老化によって生えるものですが、目立ち始める時期や白髪が増えるスピードを遅くすることで、いつまでも若々しい印象を保つことができます。
白髪が目立ち始めたら食生活や生活習慣を見直し、白髪になる原因が潜んでいないかどうか振り返ってみましょう。もし白髪につながる習慣をしている場合はすぐに改善し、健康な髪の毛を育みましょう。